カンボジア中古車事情

こんなに長くプノンペンに滞在したひとつの理由は、実は中古車を購入することだったのです。旅行代理店をやろうとしているのですから、車は必需品です。シェムリアップでも買えますが、なにしろ、当地での中古車の購入はバクチみたいなものと言われているので、せめて、知り合いから紹介された信頼のおけるディーラーさんにお願いしておきました。

そして、そして、とにかくカンボジアの車は、新車中古車によらず高いのです。私も当初事情を知らず、びっくりしました。な、な、なんとっ!輸入関税が137.6%もかかるのです。つまり日本で買う金額の2倍以上ということになります。

私も中国が長かったので、最後に自分で車を買ったのは、20年ほど前ですが、いすゞのビッグホーンという車で、200万円はしなかったと思います。新車です。それが例えばトヨタランクルだと1000万、レクサスの最新車は2000万くらいするらしいのです。いったい誰が買うのかと思うのですが、とにかくレクサスが最も多く、街中をビュンビュン走っています。ただし、中古車が8割以上だそうです。

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また、カンボジアでは、右ハンドル車は走行できないので、輸入車のほとんどは、TOYOTA AMERICA で製造されたものです。中古車はオーストラリアからも来るようです。で、問題なのは、日本のような車検制度がないアメリカからやってくる中古車は、ほとんどが事故車で、走行距離も10万マイルならいい方で、つまり20万キロくらい走った車もザラなんだそうです。それを聞いて途方にも暮れたのですが、もちろん新車を買う余裕もなく、所得がないのでローンもくめず、やむなく一大決意をして、10万マイル走行のToyota highlander 7人乗りを、200万ほどで買いました。

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外国人の車の購入、所有はいろいろ面倒なことが多いので、セイハーの名義にしました。買うまではいろいろ贅沢な要求が多かった彼も、晴れてオーナーになったので、ニコニコです。夢にまで見た自動車のオーナーに突然なれたわけですから。

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翌日登記所に行って、420ドル払って登記を済ませ、いよいよ私たちの車になりました。私はまだインターナショナルライセンスを取ってないので、しばらくは運転しませんが、次回帰国して取ってきたら、やっぱり遠出したいですね。もともと運転大好き人間ですから。

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初めての給油。ガソリンは1L1ドル、日本とあまり変わりません。49L入りました。

そして今日、503ドルで保険も入りました。やはりこの先、お客さんを乗せて走ることが多いわけですし、万一何かがあっても、セイハーに補償能力はないわけですから。

これでようやく自分の部屋に帰れます。長い滞在でしたが、他にすることもなく、おかげでのんびりできました。それでは、シェムリアップからまた。