ビザ切れサイゴン

月に一度の“海外旅行”もいい加減イヤになっていますが、今回もまたビザ切れサイゴンです。

日本からやってくる友人とホーチミンで合流することになっていて、19日にシェムリアップ空港を発ちました。15時間くらいかかるバスは、さすがにしんどくなったのです。

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今は1年で一番過ごしやすい、観光シーズンのピークで、たくさんの旅行客で賑わっていました。ホーチミンまでは1時間ちょっとです。

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コロニアル建築で有名なマジェスティックホテル。1925年に華僑資本の手で建築されたそうです。ここのロビーのステンドグラスがとてもきれいで、私はサイゴンに来ると、“ひと休み”する為に訪れます。ベトナム戦争時代に駐在していた開高健もここにいたそうで、彼の写真が飾ってある控室のような部屋も、フロントの隣にあります。おととし、知り合いがここに泊ったので、部屋の中も見せてもらいましたが、さすがに格調高い調度品の数々でした。日本人が泊まりたがるのもなるほどです。

以前、クアラルンプールでも、マジェスティックホテルというのを見ましたが、ここも華僑資本と聞いたので、元々同系列なんでしょうか?こちらは、新館と旧館と別れていて、旧館の方は絵に描いたようなコロニアルな“白亜の殿堂”でした。

もちろん、私がお勧めするのはマジェスティックホテルでのご宿泊ではありません。今回友人と一緒だったので、たまには贅沢なところで、とコーヒーを飲むことにしました。1階のカフェで聞いてみると、そこはアフタヌーンティー専門になっているので、コーヒーだけなら8階へどうぞ、といわれたのです。

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いわれるままにエレベーターで上がってみると、そこには大きなオープンカフェがあって、目の下にサイゴン川の光景がなだらかに広がっていたのです。この日はちょうど曇り空で、きつい日差しもなく、心地よい風が吹きわたり、実に快適な時間を過ごすことができました。昼間だったのでお客さんも数組だけで、オープンなのでタバコも吸い放題。私もたまにはこういう贅沢をしなければ、と心に誓ったものでした。

ちなみに、コーヒーもビールもジュース類も、1杯1000円ほど。ウイスキーやワインなどは高級品を揃えていました。ここは夜こそ泊り客などで賑わうところだと思います。

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今回はベトナム初訪問の友人と一緒だったので、ホーチミンで3泊し、翌朝、バスでカンボジアに向かいました。ホーチミンから国境までは普通は2時間ほどで着くのですが、ものすごい渋滞で、なかなか車が進みません。国境までは一直線で、大型トラックが目立ちます。

途中、こんなふうに事故ってましたね、どうりで。

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ベトナムのイミグレーション。

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この、紅白のバーが設置されていることろが、ベトナムとカンボジアの国境です。

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カンボジアのイミグレーション。

ここから同じバスに再度乗って、プノンペンまで3時間ほど。国境越えには通関業務などがあるので、およそ7時間ほどがかかります。ド派手な喧噪の街サイゴンから、急に田舎っぽくなるプノンペンチャムカーモン(トゥールスレンがある地区)に到着し、しみじみ自分の家に帰って来たような気になりました。